【重要文化財】泉井上神社境内社和泉五社総社本殿
保存修理工事
建造物彩色
令和2年2月より令和4年11月まで、重要文化財泉井上神社境内社和泉五社総社本殿保存修理工事における彩色工事を川面美術研究所が担当させていただきました。
慶長年間に、豊臣秀頼によって和泉五社と呼ばれる一宮大鳥神社、二宮泉穴師神社、三宮聖神社、四宮 積川神社、五宮日根神社が次々と造営されました。それら和泉国における寺社再興の最後を飾ったのが和泉五社総社です。
この度の彩色工事では、外陣(建物内部)を歴史的に重要な彩色として保存し、建物の外廻りを大正13年の重要文化財指定時の彩色に戻すというコンセプトに従って彩色を復旧しました。
在来彩色の下層から異なる文様の痕跡が現れたり、古写真による情報が出てきたりと相次ぐ発見に試行錯誤を繰り返しました。
屋根葺き替え、塗装彩色修理などにより、往時の美しい姿に蘇ったと思います。
泉井上神社様、公益財団法人文化財建造物保存技術協会様、谷上社寺工業株式会社様ほか工事関係各位にこの場を借りて御礼申し上げます。
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